6/16日曜、直樹から驚愕の内容のメールが!
なんでも、MDCのギターのバリーから、MDCのボーカルのデイブとドラムのアルが殺し合い寸前のケンカをして、アルがツアーに来ないという情報を得た。
MDCとのツアーは何かと面倒な事がおきてもおかしくないと覚悟してはいたのだが、これには驚いた。
だって、あと4日でJAPAN TOURが始まるというのに…。
来日してからのトラブルならまだしも、来日前にトラブるなんて、なんともMDCらしい。
アル、また日本で一緒にプレイ出来ると思ってたのに何故?
まぁ、メールの最後には去年MDCのサイドギターで来日したラスが代わりにドラムでツアーに来るという話なので、ホッと胸を撫で下ろした。
あぁ〜しかし アルシュヴィッツ。
MDC初来日の時、MDCの今のラインナップが誰かも知らされて無かったんだけど、ツアー初日にアルと対面した瞬間は本当に鳥肌が立つ程に嬉しかった。
まさか今でもMDCでドラムを叩いているとは夢にも思わず、奇跡中の奇跡を感じて、本当に本当に感激したんだぞ…。
まぁ、MDCはクセの強い人間の集まりだから、仕方がない事なのかも知れない。
アルが来れないって話を聞いたフリップアウトのメンバーのコメントは「さすがです!」というモノだった(笑)
いや〜しかし、60過ぎのジイさんとも呼んでいいぐらいの年齢のオヤジ同士の殺し合い寸前の喧嘩って、どんな喧嘩なんだ?(笑)
想像すら出来ない(笑)
アルが来れなかった記念に初来日の時のアルとわたくしの2ショットをあげておきましょう!(笑)
ん〜この頃はちょっと肥えてたかもな…? ワタクシ(笑)
6/17月曜はフリップアウト練。
ツアーが始まる前に、この度、日本語に翻訳されて出版されたMDCのボーカル、DAVEの自伝を読んでおこうと思い、既に直樹の元に販売用に数冊届いているらしいのでスタジオまで持って来てもらう。
凄く立派な作り。
これで2000円か?
17歳の頃からのMDCファンの私だし、内容の面白さも考えたら、こりゃ〜安過ぎるって位の値段だね。
家に帰って読み進めれば読み進む程、ツアーへの期待が高まる。
6/18の火曜日はワキン後、初台WALLで店員 IN THE SUN。
火曜日のド平日に この出場バンド数。
それだけでも目を見張るモノがある。
毎年恒例のこのイベントだが、自身がWALL & MOON STEPの総元締め、名誉会長のヨネたまと一緒にやってた「マシーンアニマル」ってバンドで出てた時から数えたら、相当な出演回数だろうな。
十数年前からしたら、すっかりスタッフの顔ぶれも入れ替わって、新鮮味極まりないが、それにしても、このスタッフの人数の多さには驚かされる。
新宿ロフトなどを除けば、これ程まで多くのスタッフをかかえているライブハウスは他に類を見ないかなと。
皆んな このハコで働くのを楽しんでいる様子。
皆、とても活き活きとした表情を見せている。
素晴らしき事よね…。
フリップアウトのライブではスローモーションズ リョウタがGuで参加。
バカスカ叩いて気分は最高!
これからも頑張ってね!初台WALL!!
6/20、木曜日、ついにこの日が来た。
MDC & NAKED AGGRESSION JAPAN TOUR 2019の幕が切って落とされた。
初日は西横浜EL PUENTE 。
朝からワキン。
ワキンを終えて、いざ西横浜へ!と意気込んで現場を出ようとしたら、他業者の職人さんから声をかけられる。
「バンド演られてますよね?」
「は、はい。何で知ってるんですか?」と聞き返したら、フリップアウトのライブを観た事があるし、音源も持っていると。
更にNAMASTEをやっている事も知っているらしい。
そんな奇遇な出会いが。HCの話をつまみに一緒に飲みにでも行きたいぐらいの気持ちだったが、一刻も早く西横浜へ行かねば だったので、仕方なしに別れを告げ、現場の門を退出。
西横浜へ向けて電車に乗る。
平日の夕方の横浜方面の電車は結構混むんだよな。
仕事して、仕事後にライブって日は まるでトライアスロンでも やっているかの様な気分である。
西横浜駅の改札を出て、空を見上げる。
美しき夕焼け空。
季節は梅雨だが、記念すべきツアー初日は雨も降らず、空は明るく、まるで天が我らを祝福してくれているかの様だ。
エルプエンテの入り口に辿り着くと同時にMDCの一行を乗せた車が到着。
最初にBASSのマイク、続いてギターのバリー、ドラムのラス。
最後にDAVEが車から出てきた。
DAVEに挨拶すると、「OH〜ジュン!」と何十年ぶりかに再会したかの如く嬉しそうな表情で抱きついて来た(笑)
そして、おもむろにバッグの中を漁ると、「ジュン、コレをお前にプレゼントするよ!」とTシャツを戴いた。
明らかに手書きの直描きTシャツ。
こんなの世界に一枚しかないだろな(笑)
有り難く頂戴。
続いて、NAKED AGGRESSION一行が到着。
プエンテ前には黒装束のPUNKな集団が集結。
わたくしを拡大しますれば、1人だけ色が違うというか?
コレ↑はジャンル的に分類すれば何になるのでしょうか?
PUNK?HARDCORE?
ん〜違う気がする。
自分でも分からん(笑)
多分、敢えてカテゴライズすれば「じゅんたま」というジャンルなのかも知れない。
中に入ると、間も無くABOSのライブがスタート。
ABOSはメンバーが仙台出身で勝手にシンパシーを感じている。
気合いなら負けんという、将来的に可能性を感じるバンド。
2番目は我々フリップアウトA.A。
この度のツアーの運転手をつとめるスローモーションズのベースのリョウタがギターで加わり、今日は5人編成のフリップアウト。
ガッツンガッツンにかましてフロアは大暴れで最高に気持ち良かった。
NAKED AGGRESSIONのボーカルのカースティンがすぐ横で観ていて終始視線を感じながらのライブ。
ライブ後にカースティンに「ユー アー アニマ〜ル」と また言われた(笑)
他のNAのメンバーにも、「ユーアーサムラ〜イ」
「サムライ ドラマー」だの
「サムライ パイレーツ」
などと呼ばれ、それって褒められてんのか?茶化されてんのか?
喜んで良いのか?どうなのか?どっちともとれずに、なんとも言えない気分…(笑)
プエンテの裏の控室に行くと DAVEが俺の顔を見るなり「オー、ジュン!ソウルブラザー!」と呟き、一緒に写真撮ろうと(笑)
こんな仲になるなんて、32年前のMDCに目覚めた頃の自分に聞かせてあげたいよ(笑)
次はNAKED AGGRESSINの出番のハズだが、何故だか?SYSTEMATIC DEATHのドラマーのキャプテンがドラムをセッティングし始めている。
「次の出番、NAKED AGGRESSIONの出番ですよ」と伝えるも、キャプテンはシステマが3番目だと信じて疑わない。
NAKED〜のメンバーも初の来日にテンションもアゲアゲでトークに夢中になっており、ライブモードにまだまだ入っておらずで、結局システマが3番目にやる事に…。
ライブスタート。
さすが地元、盛り上がりが半端ない。
MDCのビデオを初めて観たのも、システマのビデオを初めて観たのも17、8歳の頃だったから、その両バンドが共演するってのも、なんとも感慨深い。
そしてお次はNAKED AGGRESSION。
さすがベテランというか、色んなタイプの曲があって、一瞬NENAみたいだなって思わせるぐらいにPOPでメロディアスな曲があったり、パンチの効いたハードコアな曲やハッピー感を感じさせる楽しげな曲もあり、なんだか心にグッと来る感動的なステージでした。
そしてトリはMDC。
急なラスへのドラムチェンジで ちょっと心配だったけど、そんな心配は無用でしたね。
ラスのドラミングはパワフルで良し。
細かい技ではアル先生には勿論、敵わないけど、若いってのもあるけどパワーは断然ラスの方があるからね。
良かった良かった。
ラスが日本に来る事が決まったのがなんと4日前ですからね(笑)
もしラスの航空チケットが予約取れなかったら、俺が代わりにMDCのドラムを叩かなければならない、なんつう話もあって(笑)
そんな1981年からやってるバンドの曲をたった4日でマスター出来る訳ねぇべやって気持ちもあり、もしラスが来れなかったらどうしよう?と内心ヒヤヒヤしてましたからね(笑)
ライブ中、真ん中ぐらいで大人しくノッてたら、直樹に煽られて、最前の方に引っ張られちゃって、ワタクシの暴れ衝動に火がついてしまい、終いには「海賊モッシュ」が炸裂。
いや〜久しぶりに暴れたな(笑)
暴れんの気持ち良いな。
ストレスなんて吹っ飛ぶよ(笑)
こりゃ。
ってな訳で、初日終了。
ツアー始まる前から色々と心配な要素があって、気が気じゃなかったけど、結果、大大成功を収め、
ホッとした〜。
本当ホッとした〜。
もっと遅くまで遊んでいたかったが、明日は朝から仕事で、夜はオールナイトでDJ。
流石に寝ないと身体に毒だって事で終電で帰宅。
明日の山も高いぞって事で、布団に入って英気を養う。
つづく。