SICK OF IT ALL初来日

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     22歳の冬。 1993年1月 NEW YORK HCの雄 SICK OF IT ALLが初来日を果たした。

     SICK OF IT ALL に関してはそれ以前に「LIVE IN NYC'91」という「SICK OF IT ALL」「GORRILA BISCUITS」「AGNOSTIC FRONT」の3バンドオムニバスでライヴビデオがリリースされていた。

     それまでNYHCの映像といえば、YOUTH OF TODAYや AGNOSTIC FRONTやMURPHY'S LAWの80年代のブートビデオを観たことがあった位であった。

     そのSICK OF IT ALLのVTRを観た時 俺はこれまた大きな衝撃を受けた。

     それまで体験してきたHCとは何かが違っていた。

     ファッションも違えば ステージングも違う、そしてサウンドスタイルこそHCではあれど全く違う初体験のシロモノであった。

     それは当時の自分としては新しさを感じた。

     エッジが効いているといったら良いだろうか?

     メタルのそれとも違う硬質感であった。

     曲もリズム的には バラエティーに富んでおり、展開も多い印象があった。

     その頃NUKEYのGのユウさんとSICKの来日について語りあったが ユウさんにしてみれば何で今頃になって来日するのか?という話であった。

     多分俺より随分前からSICKの事は知っていたのだろうと思った。

     さて 来日情報を聞きつけた俺は前売りを何処かで手に入れたハズだった。

     それが何処であったのかは憶えていないが 多分新宿EDISONだったと思う。

     会場はHC PUNKの殿堂 新宿ANTINOCK。

     迎え撃つ 日本の対バンは「URBAN TERROR」 、「VOLUME DEALERS」

    トリは「SICK OF IT ALL」

     これぞ まさに本邦初のNYHCのバンドの来日公演であった。

     アンチノックは超満員になった。

     URBAN TERRORのメンバーがステージに上がる

     そして一音目を出した その瞬間。

     いきなり静岡のRUSTLERの太田氏がステージ脇から突進し巨体をいかした過激なステージダイブをかました!

     それに触発されたオーディエンス。

     フロアは過激なモッシュの嵐となった。

     URBAN TERRORはいつも以上に激テンション。

     なんとも圧倒的であった。 
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